コロンビア・ビジネス・スクール 日本経済経営研究所(CJEB)初参加

今日は、コロンビア・ビジネス・スクールが誇る日本経済経営研究所、通称CJEBの活動に初参加。

CJEBは30年以上の歴史を有しアメリカでも最古の日本経済・経営の研究機関であり、長年に渡り多くのCEOや政府関係者が講演に招かれ、近年では安倍首相や麻生財務相、黒田日銀総裁が挨拶・講演を行っている。
(詳細は、https://www8.gsb.columbia.edu/cjeb/japaneseをご参照ください)

安倍首相
昨年(2016年)5月の創立30周年記念カンファレンスでは、安倍首相が挨拶を行った

まさに時の人を間近にして、その時代の最も重要なテーマに関する議論に参加できる貴重な機会は多くなく、僕がコロンビアに行きたいと強く思うようになったきっかけの1つである。

そして、今日のテーマは

「日米関係」と「フィンテック」から読み解く日本の将来

テーマが政治と金融インフラ寄りであったため、官・学の著名人/有力者を中心に講演やパネルディスカッションが行われた。

CJEBパンフ2

「日米関係」をテーマとした話の中では、日本人とアメリカ人との間で日米同盟や貿易収支、またアメリカ人の現状に対する見方に決して小さくないギャップが依然としてあるのかなと感じ、僕の母校の大先輩が先日の同窓会にて「私達はトランプがどうこう言っていますが、その前にアメリカという国をまだまだよく理解できていないのかもしれません」と仰っていたことに納得したのを思い出した。

「フィンテック」に関しても、最近その言葉を聞かない日は無いというほど身近になってきており、個人的にも非常に興味を持っているテーマであった。今日の講演やパネルディスカッションでフィンテックにおける日本の現状やそもそもフィンテックの重要な要素となるAI・ディープラーニングとは何ぞやという所まで話を聞けたのはよかった。そして、今日僕にとって最も重要な気づきは、フィンテックが過去何十年も前から流行っては廃れるという歴史を繰り返してきたということから、(僕が若干そうであったように)フィンテックやAI、ディープラーニングそのものに踊らされてはいけないということかもしれない。僕たちの周りには重要な社会的課題があり、フィンテックもAIもディープラーニングもその解決のための手段(引き出し)にすぎない。なので、1歩立ち止まって、そもそも僕たちが解決しなくてはいけない課題って何だっけ、そしてフィンテックやAI、ディープラーニングがその解決にどの程度適しているんだっけということを議論する場がもっとあっても良い様に思う。

今日は、講演終了後に研究所所長のヒュー・パトリックや副所長のデイビッド・ワインスタイン、そしてコロンビア大学政治学名誉教授のジェラルド・カーティスにそれぞれ簡単な挨拶をして会場を後にした。
NYに移って本格的にCJEBの活動に参加するのが今から本当に楽しみである。

 

 

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