バレエ白鳥の湖(ニューヨーク・シティ・バレエ団)

今日はずっと楽しみにしていたバレエ・白鳥の湖を見にリンカーンセンター(デイビッド・コッホ・シアター)へ1人で行ってきました😀(長文)

新卒研修期間では、ぎりぎりシーズンが終わったところで見に行けず5年後のリベンジ!ということで期待が高まっていました。

↓プロモーション動画。綺麗です。

楽しみにしてた割には、席は2nd Ring(72.5ドル、約8,000円)笑。日本にいた頃は、海外のバレエ団が来日公演した時に奮発して2万円以上するSS席を取ったりしたものですが、こっちでは何回も見れる!ということで1回の費用を抑える作戦です。

でも、バルコニーの1番前でオーケストラピッドも全体フォーメーションも良く見え、逆に良かった。

感想ですが、結構思うことがあり。。。まとめると以下の感じです。

1. 舞台装置や衣装がなんだかモダンでコミカル
2. 道化師Jesterが個性的でコミカル
3. 王子の頭が後退していてコミカル
4. 黒鳥のパ・ドゥ・ドゥ、32回フィッテがちょっと・・・
5. 子供が出演
6. エンディングが予想外

なんだか全然ポジティブじゃないですね(汗)決して悪かったわけではないんです。多分、私の主観の問題。あとは事前にNYCBの白鳥の湖について調べてなかった。

上記の感想の前提として、私は白鳥の湖がとても好きです。チャイコフスキーが好きなのとバレエが好きで、白鳥の湖はそれが掛け合わさった最高の観劇です。海外のバレエ団が来日して公演する機会は少ないので専ら動画鑑賞ですが、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団が来日した際には観に行き大満足でした。クラシカルで絢爛豪華な舞台装置と衣装、白鳥を模した優雅な動き・・・こういった要素が特に好きです。

そんな私がNYCBの白鳥の湖を見た感想は・・・

1. 舞台装置や衣装がなんだかモダンでコミカル

上述の通り、煌びやかなでクラシカルな衣装や舞台装置が好きな私にとっては、NYCBは現代風・・・平たく言えばちょっとシンプルで色も赤・緑・青などの濃い原色を中心した雰囲気でした。色のせいか、なんだかコミカルに。

↓上がNYCB、下が参考としてマインスキー同シーン。王子の衣装が・・

↓上がNYCB、下が参考としてマリンスキーの同シーン マズルカ

2. 道化師Jesterが個性的でコミカル

特にコミカル度が高かったのが道化師Jester。衣装も動きもユニーク。最後のカーテンコールで登場した時、かなり盛り上がってたのでこれはこれで観客に受けていたようです。個人的には、コミカルすぎて物語のシリアス度が少し下がって見えましたが。

3. 王子の頭が後退していてコミカル

これは単独では気にならなかったと思うのですが、上記の2つに被さって王子の頭が気になりました。。。(失礼)特にオデットとの優雅な踊りの最中には。。王子友人のベンノは結構いい感じでした。王子はTyler Angleです。ウェブサイトの写真は普通の髪でした。

4. 黒鳥のパ・ドゥ・ドゥ、32回フィッテがちょっと・・・

これが一番、ネガティブな感想になってしまいますが。

白鳥の湖で最も好きなシーン、王子と黒鳥オディールのパ・ドゥ・ドゥ、そして最大の見せ場である超絶技巧32回グランフィッテ。これを観る為にチケットを買ったと言っても過言ではありません。

だったのですが、、、今回オデット/オディールを踊ったのはNYCBプリンシプルのSara Mearns。初めて彼女の演技を見ましたが、とても優雅で白鳥の繊細さを表現していました。オディール役も、表情(+化粧)や動きが妖艶で良かったです。

・・・ですが!

グランフィッテだけが、どうしてもちょっと残念な感じ。という主観的印象。軸が真っすぐ見えず、最後はくたびれた感じ😓鳥肌が立つほどでは無かったのでした。ロパートキナのフィッテ動画を見すぎたか😅(彼女は今年引退発表してましたね~一度、生で見てみたかった)

全体としてはSaraは素敵なダンサーと思いました。

5. 子供が出演

Act 1の宮廷庭での踊りや、Act 3の宮廷パーティーなどで突如、10代前半くらい?の男女の子供たちがわらわら出てきて一緒に踊っていました。何だろうと思ってパンフレットを見たらSchool of American Balletの生徒さんのようです。可もなく不可もなく、って感じです。

6. エンディングが予想外

白鳥の湖のエンディングはいくつかのエンディングバリエーションがありますが、私が知っている限りでは①二人とも身投げし来世で結ばれる、②悪魔ロットバルトを愛の力で打ち破り結ばれる、です。今回は

悪魔ロットを愛の力で打ち破るが、最後離れ離れになる

でした。えーー??見ながら「なぜ??!」と思い、またパンフレットをよく読むと”Von Rotbart suffers defeat. Yet the Prince has sworn twice, and thus broken his promise to Odette; she must remain a swan forever. As dawn breaks, Odette departs with her fellow swans, leaving the desolate Prince alone”とのこと。そうなのか、確かに。。。とすると、これはバッドエンドですね。バッドエンドなんてあるんだ~と思って、ちょっとWikipediaで他にもバージョンがあるのか調べたら、意外とバッドエンドありました笑。王子とロッドバルトが湖に落ちて死に、オデットは白鳥のまま残る、とか、王子が間違えてオデットを弓で射って殺してしまい王子も後を追って死ぬ、とか。NYCBのバージョンも掲載されていて、2006年からのようですね。これは私の事前勉強不足でした。

これだけの人気且つ大作なので色々なバージョンが生まれるんですね。私はプロローグでオデットがロットバルトに白鳥に変えられてしまうシーンが好きなんですが、これはプティバ=イワノフ版だと無い模様です。残念・・・。

 

・・・と、いつになく長々と書いてしまいました。ちょっと残念だったり意外な点もあったけど勉強になったし、言ってよかったです。

クリスマスは昔から夢だったくるみ割り人形を夫と見に行きます😍楽しみ~!NYCBにするかアメリカン・バレエにするか、がっかりしないよう次はきちんと調べなきゃ!

※アイキャッチ画像のプリマはNYCBとは関係のないネット画像です;

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