Fidelity Recruiting Dinner

8月後半からスタートした学校生活もやっと落ち着いてきたと思ったのも束の間、先週(9月25日)から本格的に就職活動が始まりました。9~10月は各会社の卒業生やリクルート担当の方がキャンパスを訪問して昼から夜にかけて説明会を開催しており、僕も投資銀行や資産運用会社(ファンド含む)、経営コンサルティング会社を中心に参加しています。

そして、今日は世界有数の規模と歴史を持つ独立系資産運用グループ・フィデリティの会社説明会&ディナーに参加してきました。フィデリティは、ボストンを本社として、ロンドン・東京・香港にもエクイティインベストメントの拠点があり、コロンビアのアルムナイの方もいるのでぜひ話を聞いてみたかった会社の1つです。また、通常の会社説明会では各社とも軽食を出すだけなのですが、フィデリティはディナーまでついてくるということで宿題を早めに終わらせて出席。お店はアッパーウェストにある綺麗なレストランでCBSの学生20名程を招待していたので、気合の入れ様を感じます。

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お店:Lincoln Square Steak
住所:208 W 70th St.(アッパーウェスト
URLhttp://lincolnsquaresteak.com/
Zagat food rating (2017):4.3
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世界有数の独立系資産運用グループの社員(グローバルヘッドもいました)を前にしたディナーということもあり、参加していたメンバーの質問もスペシフィックで勉強になります。エクイティインベストメントに関する質問は一通り他のメンバーがしていたので、僕はいつもMBA卒業生の方にさせて頂いている質問を今回日本人以外の方(しかもかなりシニアのアメリカ人、、)に思い切ってぶつけてみることにしました。その質問というのは、
「もしMBAに戻れるとしたら何をしますか?」
というなんとも単純な内容。ただ答えはそれぞれの方で全く異なっており、これまで話を聞かせて頂いた方からは、
・色んな所に旅行に行く
・ファイナンスや投資の勉強をする
・クラスメートと政治の話をする
という貴重なお答えを頂いてきました。

そして、今日一緒のテーブルになったシニアメンバーの方は、
「それはとても良い質問だね。そうだな・・・僕だったらもっと授業に集中するかな。そして、会計をより勉強するかな。」
という回答。え、会計?!世界有数の独立系資産運用グループのシニアなのに?僕の周りのクラスメートはみんな会計の授業は退屈だと言っているから意外ですと返すと「会計は本当に大事だよ。僕がMBAに戻ったらどういう風に不正や粉飾が起こるか深く勉強したいな」というコメント。僕は大学の時に会計士の勉強をしていたことも最初の職業として会計士を選んだことも全く後悔したことはなく、今関わらせて頂いているヘッジファンドでのインターンも会計士の経験が活きていると実感するのですが、ことMBAの受験過程では経営コンサルタントや投資銀行マンと比較して「会計士=uncreative, unsexy」な職業・人種と見られるため不利に働く可能性が高いことをカウンセラー等の話から痛い程感じてきたので(もちろん会計士業界にも改善すべき点はあると思いますが)、この言葉を聞くことができて心から嬉しかったです。

そして、せっかくの機会だと思ってもう1つ
「アメリカの投資家の中には日本株を毛嫌いする人もいると聞いたことがあるのですが、要因としてどんなことが考えられますか」
と聞いてみることに。答えは大方予想していた通り”コーポレートガバナンス”。ただ具体的に聞いてみると「アメリカでは企業の不透明性や不効率性が存在していてもアクティビスト等の存在で改善される。対して、日本にはその様な機能が欠けていると思う。ただこれは外国人の立場として投資しようとすると仕方のないことであって、日本人がアメリカ株に投資する時も多少なりとも同じ感覚を持つと思う」とのこと。日本でコーポレートガバナンスと言うと個々の企業文化や組織構造どうのこうとという話になりがちだが、このシニアメンバーの方の話からはどちらかというと日本の資本市場の在り方そのものを問われている様な気がして、この点はこれからアメリカで生活していく中で理解を深めたい所です。

貴重な話が聞けて、美味しいステーキ(↓)もご馳走になり大満足な1日でした。

 

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