キューバ③2日目@ハバナ

2日目はハバナに向かうべく、朝6時半に起床し、8時発のバスに乗り込みました。バラデロとハバナ間をタクシー10CUCで渡った人のブログを読んでいたのでタクシーで行こうと思っていたのですが、昨日乗ったタクシーの運転手に相場を尋ねたところ90CUCという想定外の回答をもらったので急遽、方向転換。おそらく頑張って値切っても、昨日の経験からあまり実にならないと思ったからです。

バラデロとハバナ間にはビアズール(Viazul)というバスが運行しています。料金は10CUCという良心的なプライシング。バス停までタクシーで行く必要があるのですが、所要時間は10分程度、料金は10~20CUC(とホテルのスタッフが教えてくれました)。合計すると40CUC。ハバナのバス停からホテルまで、タクシーが必要になるかもしれませんが、それを考慮しても90CUCよりは安く行けるだろうと考え、バスに決めました。

朝ごはんはビュッフェ。まぁまぁ。

ビアズールのバス停は、途上国っぽさが溢れていました(写真無し)。

営業所に入ると行列が出来ていたので、

ここがチケット売り場だろうと思ってしばらく並んでいると、奥に座っているおばあさんが何やら大きな声で話しかけてくる。

何を言っているか聞き取れなかったのですが、夫が近づいて耳を傾けてみると、なんと私たちが並んでいるのはバスのチケットではなく、チケット販売所はここの裏だというのです。

半信半疑で、私はその場に残って夫が裏の様子を見に行ってくれました。すると、おばあさんの教えてくれたことは正しく、チケットは営業所の裏側で販売していました。そして既にバスも出発の待機中でした。

危なかった~。おばあさんに感謝です。バスは既に満席に近く、2席並んで空いている席は私たちで最後でした。

バラデロからハバナまではバスで約2時間。最初、海岸が見える道を走り、その後はジャングルのような緑に溢れた道を走りました。

ホームページではバスがどこで止まるのか全く不明でしたので(!)、運転手に目的地を伝えて、そこに1番近いバス停を聞きました。

私たちは旧市街に泊まる予定でしたので、バラデロから最初の降車駅とのこと。ただ、その情報だけですと具体的にどの場所なのかは分からず、降りてからどうやってホテルに辿り着けば良いかは未定のまま…。

幸い、降りた場所が旧市街のある地区の最北端(ゴメス像の近く)で、ホテルからも歩いていける距離だったので助かりました。

反省点としては、ホテルの場所を地図で確認していなかったことが挙げられます。インターネットが使えないことをすっかり忘れていました。

住所は分かっていたので、そこに記載されたストリート名を頼りに、そのストリート沿いを歩き探し当てました。ネットが使えないって本当に不便ですね、、、その感覚を思い出しました。

泊まったホテルはフランスのアコーグループのホテルチェーン、メルキュール。旅行前にハバナのホテルを探した際に、どのホテルもあまり綺麗ではなく(しかも大して安くない)選びかねていたのですが、外資のホテルならばまだ良いだろうと思ってメルキュールにしました。

実はキューバは社会主義でありながら外資を受け入れているようです。このホテルは元々は違う名前だったようで、ガイドブックには昔の名前で記載されていました。ガイドブックは2016年10月発刊なので、比較的最近、アコーグループが老舗のホテルを買収したのかもしれません。外資ホテルで比較的新しいと思っていましたが実際には設備が相当に古かったです。

ホテルに行く道中で感じたハバナの旧市街の印象は率直に言えば「思った以上に古くて、少し危険を感じる」です。建物は古く、崩壊しかけていますし、野犬がそこら中に沢山歩いています。

バスから降りる時には、出口に沢山のタクシー運転手が出待ちしており一斉に客引きをしてきます。その後も、色々と客引きに話しかけられ(中には拙い日本語で話しかけてくる人もいました)、1人では怖くて歩けないな、、、という感じです。

ハバナの旧市街はユネスコの世界遺産にも登録されており、期待していたのでショック。一部、カラフルな建物やコロニアルでフォトジェニックな場所もありましたが。

アルゼンチンのブエノスアイレスのボカ地区に色合いが似ています。

ホテルに着くと、何だか疲れとショックで観光する気持ちになれませんでした。夫も特にこれが見たい!というものが無かったのでしばらくホテルでごろごろ。

ただお腹は空くのでランチを食べに出かけ、その足で観光バスを利用して旧市街をぐるっと見て回ることにしました。

ランチは事前に調べていなかったのでガイドブックに載っていたホテル近くのお店、イバン・フストをチョイス。キューバ系の創作料理で、思ったよりも味は良かったです。値段はアメリカと同じくらいの価格帯でした。もしかすると地元民と観光客で二重価格制にしているのかも。。電話をしたかったのですが、スタッフの方が快く電話を貸してくれ、良かったです😊

その後、近くにあった観光名所の1つ、フエルサ要塞を見に行きました。

数ある要塞の中でも古く、1555年には建築が始まっていたとも。しかし、強い日差しの疲れのせいか、もともと興味が薄かったのか、私も夫も「中は別に見なくていいか」という結論で終わりました。このテンションの低さは1日続きます…。

要塞の後はコーヒー好きの夫の発案で、ガイドブックに記載のカフェショップ、カフェ・オレイリーに。注文したアイスコーヒーは3CUCで美味しかったようです。私はいつの間にか爆睡。

次に、ヘミングウェイが通った店として有名なラ・ボデギーダ・デル・メディオに立ち寄りました。お店は沢山の人で詰まっており、外まで人が溢れていました。それを見て、入るのを速攻で断念。

そのまま、歩行者天国のオビスポ通りを歩きながら旧市街の雰囲気を満喫。旧市街では、どの建物も1階の窓が鉄格子で覆われており、昔行ったペルーの都市クスコを思い出しました。強盗除けなのでしょうか。

オビスポ通りを抜けるとセントラル公園があり、ここに観光バスの駅があります。

革命広場など旧市街の西側を回るT1ルートのバスは10CUC、旧市街を東側に出たカバーニャ要塞を通りプラヤ・デル・エステのビーチを回るT3ルートのバスは5CUCとなります。

最初、T3のルートで回ろうと40分近く待ちましたが(T1だと所持金が足りない為)、来たバスを見ると、想定していた二階建てのオープンウィンドウのバスではなく、黒いマジックミラー風の窓が付いた普通のバスでした。これでは景色を楽しめないな、、、と思いT1のバスに乗ることにしました。ただ、お金が足りないとチケットが買えないので、バス停に行き、クレジットカードでの支払いが可能かを確認しました。クレジットカードでの支払いは残念ながら出来ないとのことでしたが、USドルでの支払いならばOKということで、USドルで支払い、無事乗ることができました。ちなみにその時の換算レートはかなりお得で、結果的にラッキーでした。

T1バスのルートは革命広場や鉄道駅などいくつかの観光スポットを通ったものの、基本的には市中をぐるぐる回っているだけのものでした。しかし、個人的にはキューバの街並が分かって面白かったです。元々、期待していたような美しいコロニアルな雰囲気は、セントラル公園の周りだけで、それ以外は崩壊しかけた、あるいは錆びれたビルやアパートに住む人々の生活風景がメインでした。スーパーマーケとやコンビニ、ドラッグストアなどは無く、1か所、路面店で野菜等を売る市場が見えました。また、アメリカで生活をしていると肥満体質の人の割合が高いのですが、キューバはそのような人は少ないです。よく低所得者層の肥満化が問題として取り上げられますが、キューバのような社会主義国では、ピザやスナックなどの低価格でカロリーが少ないジャンクフードは売っていないので太りにくいのかもしれません。


チェゲバラさん


カミーロ

夜はホテルの最上階に夜景が楽しめるレストランがある、ということでそこに行きました。

キューバの夜景、、、不思議な気持ちになります。当たり前ですが、所謂、先進国の都会の夜景とは全然違います。何だか胸が締め付けられるような、心苦しい気持ちになりました。

料理は、残念ながらこの旅行で1番美味しくないと思ったものの1つとなりました。ただ価格帯はランチと同じくらいで、ピアノの生演奏とオペラ歌手の歌もあったので、総合的にはそこまで悪くは無かったと思います。

↑少しギョッとしてしまったのは、シャンパンのグラスが金魚鉢に乗せられてサーブされたこと。怖いし可哀そう・・・

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