手土産・お土産文化について

最近、日本の手土産やお土産文化について意識をすることがありました。

1つは、先日の日曜日に招待頂いた夫の高校のニューヨーク同窓会の新年会。もう1つは、年末年始での旅行で購入したお土産です。

<<ニューヨーク同窓会の新年会にて>>

今回の新年会は同窓会の会長のお家でのホームパーティー形式(英語ではhome partyではなくhouse party・・・)。

日本でもホームパーティーはポピュラーで、ゲストとして招待された場合には大抵、何かしらの手土産を持参するのが一般的でマナーかと思います。手土産はワイン等のお酒からチョコレートやプチケーキなどの綺麗に包装された高級菓子が多い印象。

そのような慣習が身についているので、今回も何か手土産を持っていこうということで、夫と何を買うか話し合いました。

渡米後の5か月間でホームパーティー等、何度か手土産を買う機会がありましたが、比較的お相手の年齢層が若かったので、ラデュレのマカロンやルヴァンベーカーリーのクッキー、ドミニク・アンセルのカヌレなど若干甘すぎるお菓子を買っていました。

しかし、今回は夫の大先輩。もう少し落ち着いた品のあるお菓子が良いなぁと。

日本にいるなら、デパートのスイーツエリアにでも行けば大抵何かしらぴったりのものが見つかるので楽ですが、アメリカのデパートにはそのようなエリアはありません。※ギフトコーナーで少しばかり売っていますが、品ぞろえも良くないし、大抵そのデパートのPBみたいなもの。

そもそもアメリカの人はこのような時、どこで買っているのか?と、考えた時に気付きました。

アメリカでは日本のような手土産文化(綺麗に包装された高級お菓子の持参)は無いのではないか・・・と。

日本はそのような文化があるからこそ、百貨店には多くのパティスリーが犇めく。需要が無いアメリカでは、それが無い。

チョコレートの高級店では綺麗にパッケージされたものも売られていますが、それくらい。

そう考えが至ったので、翌日のホームパーティの手土産はどうしようかと思案しました。幸い、日本のヨックモックがマンハッタンのいくつかのデパートで売っていることを思い出したので、そこで買うことに。

行ったのは、老舗デパートのバーグドルフ・グッドマン。しかし、行ってみると昨年末のクリスマスに売り切れ、とのこと。パーティーの直前の時間だったので、他のデパートに行く時間も無く、困りました。

結局、会長のご自宅近くであるコロンバス・サークルで、Sugarfinaのキャンディを買いました。

Sugafinaはアメリカ発のキャンディ・ストア。様々なキャンディが綺麗な透明のボックスに詰められており、好きなものを3つや4つ選んでBento Boxに詰めて購入します。(弁当”Bento”もグローバルな言葉になったなぁとしみじみ)

ご覧の通り、とてもキュートなので若い女性やお子さんへのプレゼントには最適です。実際、夫の友人の入籍祝いに購入したこともあります。

しかし、今回のホームパーティーの手土産としては少し派手・・・。が、他により良い選択肢も無く、購入しました。

会長さんには喜んで頂けたので良かったですが、こうした文化の違いを勘案し、余裕を持って手土産の準備が必要ですね。

ちなみにアメリカのホームパーティーでは、もし持参するとすればアルコール類が一般的?のよう。サンクスギビングなどの特別なイベントではパイケーキも持っていくらしい。ホストへのお礼というよりは、ゲスト全員でシェアする為という感じでしょうか。

<<旅行のお土産文化について>>

日本人は旅行に行くと皆、現地のお菓子などをお土産に買いますよね。

思い起こすと、それは小学校の時からすでに始まっていました。最初は親・親戚・友達、社会人になると会社のチームにも買ってきたりします。多くの人の休暇が集中する夏は、休暇明けにお菓子の山が出来ることも・・・。

そんなお土産文化ですが、アメリカでは日本ほどお土産文化は強く無いようです。スーベニアというお土産を表す単語も、誰かにあげる為ではなく、旅の思い出として自分で買うものを指すとか。

アメリカに引越してから、コロンビアの大学院生に個人的に英会話の練習をお願いしているのですが、今日は今年初のミーティングで且つ先週、ボリビアとペルーに行ってきたばかりだったので、ペルーのお土産を渡しました。

ペルーレイルの社内で配られて非常に気に入ったジャイアント・コーンのスナック。

彼はとても喜んでくれました。その際に、お土産文化について話したのです。アメリカでも、友達などとても身近な親しい人に旅行のお土産を買うことはある。ただ、会社のチーム全体に買うなどはしないようです。

彼は大学院に入学する前に少しだけインドネシアで英語の教師をしていたのですが、インドネシアにいた頃はリュックサック一杯に旅行のお土産を買って配っていたそうです。お土産文化はアジア圏で強いのかも。

アメリカの中でもハワイでは、ホノルル・クッキーをはじめとしてお土産用のお菓子が沢山売っていますが、あれは日本人が多いからでしょうね。アメリカ本土では、あのような適度な大きさで可愛いパッケージのお菓子はあまりなく、あったとしても多分お土産用に商品開発したものでは無いと思います。

アメリカに出張に行く人が、空港の免税店で売っているギラデリやリンツ(もはやアメリカでも無い・・)など、どこでも買えるお菓子をお土産にするのは、他に何も売ってないからなんですよね。日本国内の出張だと、それぞれご当地のお菓子がお土産にされるので楽しいのですが。

なんて、文化の違いを実感するのは結構面白いです♪

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