Hampton week

8/6~13の1週間はHamptons week、ニューヨーカーにとっての避暑地(かつ別荘を持っていればセレブリティーの象徴。映画「華麗なるギャッツビー」のモデルになった場所とも言われ、ドラマ「SUITS」でも度々ワードが出てくる。日本でいうと軽井沢みたいな所か)と言われるHamptonsへの小旅行。これから同級生となるコロンビアメンバーが週の前後半合わせて300人程度集まるイベントということもあって迷わず参加することに。

初日はイタリア人同級生の車に4人で相乗りしてマンハッタンから2時間半程度の快適な車旅。ただ対向車線はHamptonsからニューヨークに戻る車(この日は日曜日だったのだが、ニューヨーカーは金曜夜にHamptons入りして日曜夕方から夜に戻るのだそう)で大渋滞。。そこまでして行きたいと思うHamptonsとはどんな所だろうと胸躍らせる。
が、、、宿(House)に着くと周りも別荘のみで何もないことに驚く。。このHamptonsツアーは200人程度が16程度のグループに分かれてそれぞれエアビーで予約していたため、グループ間でも街からのアクセスに差があったのだが、僕たちのグループは特にアクセスの悪い所にあることに気付く(HamptonsはSouth Hamptons、East Hamptons、Sag Harborにお店が集まっていて、Montaukにホテルやバーが多くあるのだが、僕達の宿はそのどこにも近くない場所。。)ただそこはやはり人気のHamptons、良いエリアで12~13人が泊まれる宿などそう簡単に見つかる訳が無いと気を取り直して買い物に出かけることに。近く(と言っても車で15分程度だが)のスーパーで夕食や翌日以降の食材やアルコールを調達することにしたのだが、さすがMBA生と言っても26~28歳の若者?、みんな見境なしにどんどん食材とアルコールをカートに入れていく。。完全に大学生のノリだなと懐かしい気分に浸りながら買い物を終える。

↑僕達が宿泊していたHouse。天気の良い日は特にプールサイドで過ごすのが気持ちいい

結局Houseに戻ると、別で注文していたこれまた大量のピザを食べ始めたが半分も食べ切らず、大量消費社会を肌身で感じる。その後は、みんなでアメリカ(なのかMBA生なのか分からないが)で人気のドラマ”Game of Thrones”を見たが、純ドメの僕には当然内容が分かる訳もなく、卒業する頃にはこういうドラマも字幕無しで見れたらいいなと思いながら過ごす。

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↑これから何度も目にするであろうピザ、、、

そして、22時を過ぎたここからが本番、男女問わずみんなで30分かけて他のHouseメンバーも集まっているバー(というかほぼクラブ)に繰り出すことに。が僕は、入口に到着して顔写真入りのID(渡米して間もないインターナショナル生は免許証を持っていないためパスポートになることが多い)を忘れるという凡ミスに気づく。。他のHouseメンバーが先に入っていくのを見ながら途方に暮れる。。。何か証明できるものは無いかと思案しながらもこのまま自分は一人で先に帰るのかと諦めかけた所、Houseメンバー(全員年下。。)が外に出てきてTakaどうした?と声を掛けてくれる、なんて優しい。事情を話すと、彼どう見ても22歳以上だろと門番に掛け合ってくれたり、どこかのメールにパスポートの添付が残ってないかと必死になってくれたり。結局Google DriveにパスポートのPDFファイルを保存していたことに気付き、何とか中に入れてもらえることに。バーに入れるだけでこんなに幸せな気分になったのは人生初かもしれない。日本人以外の元々の知り合いが少なかったため、結局バーではあまり多くの人と話せなかったが、Houseメンバーの温かさを感じられた良い1日だった。

 

2日目は、朝からHamptonsのワイナリーツアー。参加料が100ドル近かったため、100人近くのメンバーが期待して行ったのだが、これがかなりの期待外れ。。2つのワイナリーで大広間に並べられたテーブルと椅子について3~5杯飲むだけの試飲会で、特にワイナリーの中を案内されたり、製法などを説明されることなく終わってしまった。。これだったら東京でワインセミナーに参加する方がよっぽど良いなという実感。5年ぐらい前にカルフォルニアのナパでワインツアーに行った時は大量の樽が貯蔵されたセラーを見せてもらったり、日本でも人気のオーパスワンを格安で飲めたりと、行って良かったなという実感だっただけに残念。また、出されたワインもそこまで美味しいと言えるものでもなかったため、他のメンバーも一様にイマイチだねという感想。Hamptonsは避暑地で8月の日中でもかんかん照りということはないため、カリフォルニアや地中海と比べるとそもそもワイン造りに向いているのかなと思いながら帰路につく。

ハンプトン_ワイナリー

Houseに戻ってからは、リトアニア人のリーダーがカードゲームをしようと提案。たぶんルール分かんないから脇から見ておこうと思ったのだが、”Takaもやる?”と言われると2つ返事で”Sure!”と答えてしまう忌々しい性格。。このカードゲームは”Cards Against Humanity”と言って、大喜利みたいなものなのだが、親が出したお題の文章が一部虫食いになっており、そこに親以外のメンバーが自分の手札(政治家や有名人の名前だったり、人種に関わるフレーズ、あと下ネタが主に書かれている)5~7枚から1枚選んで誰か分からないように出す。その後、親が一通り全員の回答を読み上げて、どれが一番面白いか選びその回答を出した人が名乗り出て勝者が決まるというもの。ただし、勝っても負けてもまた1枚山から手札を引くため、最終的に誰が勝者かとか決めることなく、ただただ面白いフレーズをひたすらみんなで楽しむというもの。いざやり始めるとなんと単純なゲーム(笑) ただここにも当然英語の壁があり、インターナショナル(特にアメリカ人)に受けるユーモアなんて当然知らない上に、手札の半分ぐらいはそもそも内容が分からない。ということで、始まって10ターンぐらいは全く勝てない。。悔しいから傾向を分析していると、やはりというべきかブラックな下ネタがヒットする確率が高い。ということで、途中からは小細工なしに考えつくとびっきりの下ネタを出していくと、どんどん勝てるようになってかなり誇らしい気分。ただ最後の方は回答が読み上げられている段階で、”この下ネタ回答は間違いなくTakaね(笑)”と言われることに、、、

このカードゲームが一段落すると、次はビールとプラスチックカップが沢山並べられたテーブルで”Flip the Cup”というゲームをしようということに。これはもっと複雑そうだから絶対脇で見ておこうと思ったのだが”Takaもやるよな?”と言われると当然”Of course!”と返す。ただこっちは”Cards against Humanity”よりさらに単純!5~7人ぐらいで2チームに分かれ、それぞれ1人目がカップの1/5ぐらいに注がれたビールを一気飲みし、その後そのカップをテーブルの端に若干外にはみ出るように置き、そのはみ出た部分を下から文字通りFlip(はじく)ことでカップを綺麗に裏返して着地させられたら次の人にバトンタッチ。同様に2人目、3人目とバトンタッチし先に全員がカップを裏返したチームの勝ちというもの。文章にするとこのゲーム面白い?と思ってしまうのだが、やってみるとこれが盛り上がるから驚き。特に、4人連続で一発裏返しに成功したときは全員でハイタッチ!し互いの健闘?を称え合う。このゲームは他のHouseでも何回かすることになったが、いずれも大盛り上がりで、初対面の人とのIce break(ビジネスでは使えないが、、)には最適なんじゃないかと思う。

ハンプトン_Flip the Cup

ということで、どうせルールは単純だからとりあえずゲームは参加してみるというのがこの日の僕の感想。

 

3日目は、特にイベントもなく朝からのんびり過ごす。せっかくHamptonsに来たということで、同じく日本から来ているご夫婦(こちらも旦那さんがColumbiaに通い、奥さんは仕事を離れて来ている)と僕達夫婦4人Sag Harborでランチをすることに。Sag Harborは元々は別荘を保有している地元民だけが食事やショッピングを楽しむエリアだったらしいのだが、最近のAirbnbやUberの普及により、観光客も相当数訪れることになっているとのこと。こういう所にもTechnologyの影響があるんだなということで、改めてそのインパクトの大きさを感じる。Lunchの後はカフェで久しぶりに日本語で長話をし、ニューヨーク生活やHamptons生活でのサプライズやカルチャーショックに互いに共感し、今後のキャリアや人生設計を話し合い、同郷の友の有難みを改めて実感。。


↑Sag Harborの街並み。右は不動産屋に出ていた近隣別荘の広告だが、基本1億円以上。。。

その後、夕食までの間、奥さんと2人でEast Hamptonsを散歩することに。East Hamptonsは特にセレブが別荘を持っているエリアと聞いていたが、至る所に豪邸があってついつい2人で写真を撮ってしまう。あらゆる物や時間が凝縮されたマンハッタンとこれでもかという程に広々とした豪邸と庭が並んだHamptonsを見ていると完全に真逆の世界を見ている様で、ようやくHamptonsの価値を多少は実感できるようになった。と共に、マンハッタンで生活するアメリカ人(東京で生活する日本人も同じかもしれないが)のストレスを垣間見れたような気もして、何とも言えない共感の感情が芽生えた一日であった。

ちなみに、夕食は、East Hampton Grillというレストランでシーザーサラダと300g程度あるフィレステーキを食べたがこれが渡米してから一番の美味しさで、日本にいた時の感覚をちょっと思い出せたのも良かった。。

最終日は、South Hapmtonsエリアを散策。Cooper Beachは全米No.1と言われるビーチということでかなり期待して行ったのだが、砂浜は綺麗ではあるものの海はハワイと比べるとそこまでといった印象。それでも大勢の人でにぎわっていたのでやはりニューヨーカーが近場で行くのには一番良いビーチなのかなと思う。

その後、Main streetを見て周ったが、街としてEast Hamptonsより一回り大きく、ブラント店ばかりではないもののお洒落なアパレルショップや日本人の僕達から見ても美味しそうと思える総菜や飲み物が置いてあるスーパー(Citarellaという店でミッドタウンにもあるそうなので今度行ってみようと思う)がありHamptonsでショッピングするのには1番良い場所だと思う。その後、夕食(””というお店だったが残念ながらイマイチだったので詳細は割愛)を食べてから、夕焼けを見るためにHamptonsの東端にあるMontaukに電車で40分程度かけて移動。ただ、この電車平日は基本的に1日5~6本程度しかなく14時着の次は19時半着しかなくMontauk駅に着く頃はほぼ日が暮れかけていた。せっかくなので、Montaukの中でも最東端の高台にある灯台に行ってみたが、なんとこの灯台16時半にはクローズしてしまっておりほとんど行った意味なし。。なので、灯台から大西洋の地平線を見たい、もしくはMontaukから夕焼け(灯台が早く閉まるので夕焼けを見る場合はMontauk駅近くのFort Pound Bayに面したBarからが良いかと)を見たい場合は、夕方までに車で移動するか昼過ぎの電車でMontaukに入っておくことをお勧めする。


↑Montaukの岬にある灯台、右はMontaukに行く列車から見えた夕日

夜は、Montauk駅近くの”Surf Lodge”というバーで(1週間の前半だけ参加するメンバーにとっては)最後のパーティー。最終日になると、色んなゲームやイベントを通して知り合いもまあまあできていて、孤独感に苛まれることなく過ごせたのは嬉しかった。

以上、4泊5日の長いようで短いHamptons weekだったが、当初戸惑っていた分からない高速英語や同級生のハイテンションにも多少は慣れることができ、知り合いも30名程度できたのはよかった(純ドメでなければもっと知り合いができたのかもしれないが、そこはstep by stepで増やしていくしかない)。逆にこのイベントにもし参加していなかったらと思うとゾッとしてしまう、というのは多くの同級生は今年の2月と4月に開催されたパーティー(Columbia Connect)や有志で世界各地を巡る旅行(Columbia World Tour)で既に知り合いを作っており、Hamptons weekではその知り合いと再会して結束を深めているという印象で、もし8月後半のオリエンテーションからの参加だと日本人以外誰も知り合いがいないが、周りの同級生はみんな誰かと親しく話しているという状況になり兼ねなかった。僕は日本に住んでいたためColumbia Connectは参加が厳しく、World Tourにも仕事と結婚式でほとんど参加できなかったのが今となっては悔やまれる(これも今後挽回していくしかない)が、これからMBAに進む方(特に純ドメの方)にはこうしたプレイベントに無理してでも参加することを強く強くおすすめする。

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