生涯投資家

ニューヨーク、コロンビアMBAに来て本格的に投資を勉強する様になり、複数のヘッジファンドでのインターン経験も経て、ずっと読みたいと思っていた本。いつもお世話になっているポートフォリオマネージャー・Iさんにお願いして貸して頂き、今日読み始めたのだが早速読み終わってしまう程、ただただ面白かった。

村上世彰さん、および村上ファンドに関しては、恥ずかしながら新聞に書かれている程度の事前知識・情報しかなかったのだが、今回この本を読んで東京スタイルに対する日本初のプロキシーファイトやニッポン放送・フジテレビ、阪神鉄道などに対する投資の裏側にある想いを感じることができた。

村上さんの個別の主張には賛否両論あると思うし、僕も過去の主張全てに賛成という訳ではない。ただ投資に関わる身として感銘を受けるのは、とにかく投資の裏にあるポリシーや考え方、姿勢が一貫していること。

ニューヨークに来て、まだまだ多くは無いものの色んな投資家の方と話をさせて頂く中で、それぞれ全くスタイルが異なっていることに驚き、どれが一番良い戦略なんだろうと考えることが多々あった。

その中で、前述のIさんと最近話をした際に頂いた「投資家のスタイルも勝ち方も人それぞれだから、そこに良し悪しは無い。ただ一番良くないのは色んなスタイルをミックスさせてしまうこと。そうすると耐えるべき時に耐えられなくなるから」という言葉とこの本の内容が自分の中でとても共鳴して、嬉しい気持ちになった。

一方で、これから自分として投資に対してどの様なポリシーを持ち、またどの様な戦略・勝ち方をしていくか、少なくとも卒業するまでには確立しないといけないと身が引き締まる気持ちにもなった。

また、この本の最後に村上さんがこれからのライフワークの一つして投資に関する教育を挙げていたのだが、これは僕も遠い将来何らかの形で貢献したいテーマである(当然投資でしっかりとした実績を挙げた後の話ですが、、)。

そのためにも、まずは卒業までに授業や諸先輩方から借りた本を通してバリューインベスティングや証券分析をとことん学び、インターン等の機会を活かして実力を着けていきたい。

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