Japan Trip

先週土曜日(5月12日)から今日まで海外MBAでは恒例?のJapan Tripでした。

Japan Tripとは、主に日本人学生がオーガナイザーとなり在校生30~40名、多い学校では100人以上を引き連れて日本の観光名所を周り、企業を訪問する日本人MBA生にとっての一大イベントです。

近年、日本への外国人観光客が増えている様に、MBA生の間でも日本は人気トリップの筆頭(他に人気なのはイスラエルなど)で、多い年では100人以上の応募があります(背景として恐らく語学や地理的距離等の関係でその国の同級生がいないと気軽に行けないという点があると思います)。

例年CBSでは3月開催だったのですが、今回は1年生が全員私費留学でリクルーティングや授業等との兼ね合いから5月開催とすることとしました。そのため、5月の学期直後に卒業式を控えている2年生が事実上参加できないにも関わらず、50名以上の応募がありました。が、なぜかCBSの公式トリップでは1グループ40人以下の制限があり、泣く泣くビッティングで40人に絞られることに。。

そして、今回オーガナイザーは僕含む日本バックグラウンドの1年生4人と有志のアメリカ人1人の5人。主な役割として、全体管理・旅行代理店対応、企業訪問、ソーシャル(参加者対応、飲み会リード)、ファイナンスを5人で分担し、入学早々の10月からこの1週間強のために徐々に準備を進めてきました。

トリップの日程としては、最初の週末に大阪・京都観光、月曜から木曜で京都・名古屋・東京の企業訪問、そして金曜・土曜で東京を観光するという盛り沢山な内容。その上、MBAなので当然?の様に毎晩遅くまでカラオケや飲みに行くため怒涛の8日間でした。

事前準備もある程度負担があり、旅行中もスケジュール管理やレストラン等の予約、食事制限対応などタスクに追われている時間が多く、とても自分自身が旅行を終始楽しめるものではなかったというのが正直な所でしたが、それでも同級生が日本の観光名所や食事を楽しみ、様々な日本企業の方の話に感銘を受け、「今までで一番の企業プレゼンだった」「〇〇〇を訪問できて長年の夢が叶った」「最高の8日間だった」といったコメントをもらうと本当にオーガナイザーをやってて良かったと心底思える経験でした。

他にも、今回Japan Tripをやって良かったと思える点として、
・様々な企業の方のお話を通して、「株主のみならず従業員やステイクホルダー、環境を大事にする」日本企業の一貫した理念を改めて認識することができた
・同級生からの視点を通して、日本の良さ(街並みの綺麗さ、食事の多様性と質、日本人の礼儀正しさ等々)も再認識できた
・普段直接話を聞くことができない第一線の経営者や教授の方から直接話を聞くことができた(特に訪問先の一社である超大手化粧品メーカーでは、CBS卒業生ということでCEOから直々に自らのキャリアや経営に対する信念等貴重な話をして頂き、このトリップの中でも特に感慨深い一時となった)
・海外同級生の食事制限(これが幹事をしていて最も苦労した点。。)や文化、そして金銭感覚?に関して理解が深まった
・日本人同級生同士の絆がより深まった
ことなど挙げれば数えきれないですが、何より僕にとって重要だったのは1人の日本人としてコミュニティ(特に今回はMBAという国際的な場)に貢献することの大変さと、一方でそのミッションを少しでも達成できたかなと思えた時の喜びだと思います。

もしこれからMBAに行かれる方は、ぜひJapan Tripのオーガナイザーをやってみてほしいと思いますし、日本人1人1人が自分に少しでも繋がりがあるコミュニティにどう貢献し、また日本全体としてどう国際社会に貢献していくのかを、数少ない海外MBA生だけでなく多くの日本人が考えていければ、それは世界的にも僕達にとっても素晴らしいことなのかなと考えるきっかけになった8日間でした。

※余談ですが、最終日(土曜日)の明け方はメンバー数人のリクエストで築地市場の競りを見に行ってきました。近年外国人観光客に人気ということもあって、3時まで六本木で飲んだ後そのまま築地に直行し、そこからなんと2時間待ち。。

そしてやっとのことで見れた競りは10分弱で終了、、しかも仲買人の掛け声の意味がよく分からない。。ただメンバーは大体満足してくれた様なので、相撲や着物・お茶体験などと併せて海外からの旅行客向けの1つのアクティビティとしてはいいかもしれません(豊洲に市場が移った後はこの見学がどうなるのか、気になるところではありますが)。

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